平成28年度 難病医療等従事者研修を平成29年2月25日(土)に島根県民会館で開催しました。  

 今回は、「災害時における難病患者・家族への支援」をテーマとして、患者・家族、支援者、行政関係者等がそれぞれの立場で課題を整理検討するとともに、情報共有や相互の連携を図ることを目的として開催しました。

 熊本・疾病団体協議会代表幹事の中山泰男氏を講師にお迎えし、「熊本地震を振り返って」と題して、基調講演をしていただきました。

 平成28年4月に熊本県熊本地方を襲った大地震の経験を踏まえ、難病患者・家族の皆さんのご苦労、福祉避難所の状況、自助・共助の大切さなどを、わかりやすくお話ししていただきました。

 基調講演後は、パネルディスカッションを行いました。 4人のパネリストからは、平成26年8月の広島市土砂災害の状況、訪問看護ステーションでの避難訓練の様子、益田保健所や津和野町での取組について発表していただきました。様々な課題があり、平時からの取組が大事であることを認識させられました。

 難病患者、医師、看護師、保健師、介護支援専門員など、約60名の参加がありました。

 参加者された方からは、「福祉避難所の様子が理解できた。災害対策をもっと具体的に進めていく必要がある」、「災害時に支援を得るためには、平素から病気を開示し、地域の方とのコミュニケーションが大事であることを感じた」、「訪問看護ステーションでのALS患者の避難訓練の話は、とても参考になった」などの意見や感想をたくさんいただきました。

 難病医療等従事者研修の様子(写真)を掲載しております。