2007年度研究事業報告
まえがき
島根難病研究所は、地或医療の充実発展と、医学研究の振興を図ることを目的に設立され、島根大学をはじめ、地域医療機関及び関連医療機関と緊密な連携を持ちながら研究を実施しています。
高齢化社会を迎え、高血圧疾患や脳血管性痴呆等生活習慣あるいは老化に伴う疾患が増加する中、これら疾患の予知、予防の確立は本県医療の最重要課題となっており、当研究所では、中高年の健康増進を日的とした各種検診を通じ、老人性疾患及び生活習慣病の予知、予防に関する研究に取り組んでおります。
また、当研究所では、近年、心身医学に関連した予防医学や、疾病・事故の予知手段の研究開発にも尽力しております。
本報告書は、平成19年度、当研究所研究事業の業績をとりまとめたものです。発行にあたりましては、関係諸先生には、多忙な日常業務の中ご協力いただき、誠にありがとうございました。厚く御礼を申し上げます。
また、最後になりましたが、研究の推進のためご支援を賜りました関係各位に深く感謝申し上げますとともに、今後とも一層のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
平成20年10月
財団法人島根難病研究所研究所長
小林 祥泰
▼島根大学との共同研究 | |
「健やかな長寿社会を目指した予知・予防医学に関する研究」 |
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タラソテラピー(海洋療法)による脳活性化の評価システムの構築 | 山口 修平 |
▼部門別研究 | |
遺伝体質研究部門 |
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指尖容積脈波を用いた飲酒状態の検知に関する実験的研究 指尖容積脈波を用いた入眠予兆に関する実験的研究(継続) |
亀井 勉 |
老年医学研究部門 |
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1緑内障患者に対する検査と治療に関する研究 2加齢に伴う黄斑変化に対する研究 |
大平 明弘 |
急性冠症候群入院患者の予後予測に血漿BNPレベルは有用か否かの検討 | 島田 俊夫 |
骨代謝と動脈硬化の関連に関わる因子の検討 | 杉本 俊嗣 |
スタチン系薬剤によるアルツハイマー型認知症の予防・改善効果(その1) アルツハイマー型認知症モデルラットの大脳皮質細胞膜脂質ラフト・コレス テロールの測定 |
橋本 道男 |
「動く3D心臓モデルソフト」の開発 | 樋上 哲哉 |
脳卒中と認知症の発症機序に関する研究 | 山口 修平 |
小児難病研究部門 |
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モンゴル国への医療援助~モンゴル国へ渡航しての小児心疾患に 対するカテーテル診断・治療の実践 |
羽根田紀幸 |