MRI検査

MRI検査(MRI=MagneticResonanceImaging:磁気共鳴画像診断装置)は強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査です。

水素には、磁気に反応する性質があるため、磁場をつくる装置の中で体に電磁波を当てると、体内の水素が反応して信号を発します。その信号を捕らえて、コンピューターで解析して画像にします。

MRIでわかるもの

腫瘍の大きさ、形、位置がわかります。骨で包まれた臓器(脳など)も鮮明に写し出します。

また骨の固い部分とやわらかい部分(軟骨など)を区別して写し出すため、軟骨の厚さも計測できます。胆管や膵管を調べるMRCP(磁気共鳴胆管膵管撮影)もできます。MRIで血管を撮影して、コンピューターで処理するMRA(磁気共鳴血管撮影)も行なわれます。

MRIはどんな検査

MRI装置のベッドに仰向けに寝ます。円筒状の穴にスライドします。検査がはじまると、工事現場のような音が耳元で連続して聞こえますが痛みはありません。できるだけ動かないようにしてください。検査時間は30~50分です。

 

こちらに該当する方は受診できません

1.体内・外に以下の機器を挿入されている方は、MRI対応機種であっても検査できません

● ペースメーカー、植込み式除細動器(ICD)

● 持続血糖測定器(リブレ)

● 人工内耳、神経刺激装置、ITBポンプなどの体内電子機器

● 脊髄刺激装置、脊柱管内及び血管内リード線

● 可動式義眼

● 可変圧式バルブシャント(脳室シャント)

● その他3テスラMRI禁忌のデバイス

 

2.閉所恐怖症の方、長時間仰向けになれない方は検査できません

3.妊娠中または妊娠の可能性がある方は検査できません。

4.鉄粉・金属片が体に付着している可能性のある方は検査できません(金属研磨や金属加工業に従事されている方は、当日はお仕事をお控えいただくか、入浴ののちお越しください)。

5.体内・外に金属がある方は、3テスラMRI対応かどうか、事前に手術・治療を受けた病院にご確認をお願いします

6.撮影部位に関係なく全ての部位において、ご確認ください

7.未確認の場合又は確認が取れない場合、検査をお断りさせていただきます

8.体内・外の金属の例

● 脳動脈瘤クリップ(クモ膜下出血の手術を受けた方)

● 心臓や血管内の金属・人工物(人工弁、ステント、コイル、ステントグラフト、人口血管、IVCフィルターなど)

● 消化管内の止血クリップ、マーキングクリップ(大腸のポリープ切除後の方)

● 気管や食道、胆管などの金属ステント

● 脊椎固定具、人工関節、人工骨頭、四肢の骨折術後のプレートやボルトなどの整形外科手術用金属

● 避妊リング

● 歯科矯正ワイヤー、磁石式の義歯・歯科用インプラント

● 巻き爪矯正ワイヤー

 

9.以下の化粧品、白髪染め、装飾品は当日お控えください

● アイシャドウ、ネイル、マニキュア、その他ラメ入りの化粧品

● ミリオンヘアーなどの粉末状の白髪染め

● カラーコンタクトレンズ

 

10.検査前に必ず取り外していただくもの

● メガネ、時計、鍵、携帯電話、キャッシュカードや免許証などの磁気カード

● ヘアピン、ネックレス、指輪などのアクセサリー

● 入れ歯、補聴器

● 湿布、エレキバン、貼り薬、カイロ

● ヒートテックなどの発熱素材性のインナー

● コルセットなどの装具

● ブラジャー、金具のついている衣服

 

その他の金属(ステント、インプラント、矯正治療中など)が体内にある方は3.0T(テスラ)-MRI対応か、主治医にご確認ください。

 

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