2006年度研究事業報告
まえがき
島根難病研究所は、地域医療の充実発展と医学研究の振興を図ることを目的に設立され、島根大学をはじめ、地域医療機関及び関連医療機関と緊密な連携をもちながら研究を実施しています。
高齢化社会を迎え、高血圧疾患や脳血管性痴呆等、生活習慣あるいは老化に伴う疾患が増加する中、これら疾患の予知、予防の確立は本県医療の最重要課題となっており、当研究所では、中高年の健康増進を目的とした各種検診を通じ、老人性疾患及び生活習慣病の予知、予防に関する研究に取り組んでおります。
また、当研究所では、近年、心身医学に関連した予防医学や、疾病・事故の予知手段の研究開発にも尽力しております。
この報告書は、平成18年度に行われた研究や当研究所の事業に関連した研究をとりまとめたものです。発行にあたり関係諸先生には、多忙な日常業務の中ご協力いただき、誠にありがとうございました。厚く御礼を申し上げます。
また、最後になりましたが、研究の推進のためご支援を賜りました関係各位には深謝いたしますとともに、今後とも一層のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
平成19年6月
財団法人島根難病研究所
研究所長 小林 祥泰
▼島根大学との共同研究 | |
「健やかな長寿社会を目指した予知・予防医学に関する研究」 |
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骨代謝と脂質および糖代謝の関連の解明 | 杉本 利嗣 |
タラソテラピー(海洋療法)による脳活性化の評価システムの構築 | 山口 修平 |
住民健診に基づいた、生活習慣病危険因子の総合的前向き研究 | 並河 徹 |
▼部門別研究 | |
遺伝体質研究部門 |
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指尖容積脈波による入眠予兆に関する実験的研究(継続2) | 亀井 勉 |
老年医学研究部門 |
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脳卒中と認知症の発症機序に関する研究 | 山口 修平 |
透析終了後血漿ANP濃度による慢性血液透析患者の予後予測に 関する研究(8年間のフォローアップから) |
島田 俊夫 |
Skeletonized ITAの信頼性に関する組織学的評価 | 樋上 哲哉 |
小児難病研究部門 |
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モンゴル国への医療援助~モンゴル国へ渡航しての小児心疾患に 対するカテーテル診断・治療の実践 |
羽根田紀幸 |