まめらびブログ
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まめらびの“健康診断の基礎知識コーナー” No.2 ~血糖値について~2022年04月25日
今回は血糖値について紹介します。
血糖値の検査を受けるときは、お腹をすかせていくことが多いですが、これは、とても大事なことなんですよ。なぜって、空腹時の血液中に含まれるブドウ糖の量を調べているからです。
ごはんを食べると誰でも、血糖値が上昇しますが、そのスピードは人によって異なります。そのため、食後の血糖値では、個人差が大きくでて、正しい判断ができなくなってしまいます。お腹がすいているときの血糖値を測定する検査ですので、内緒でおやつを食べたりしないようにしましょうね。
例えば空腹時の血糖が126mg/dl以上の場合には「糖尿病」が疑われ、さらに詳しい検査(ヘモグロビンA1c、尿中アルブミン、ブドウ糖負荷試験など)が必要になります。
糖尿病の他にも、空腹時の血糖値が高いと「膵炎」や「甲状腺機能亢進症」といった病気が疑われます。
一方、基準値[FPG(空腹時血糖)99以下]より低い場合でも注意が必要です。空腹時血糖が極端に低い場合には「インスリノーマ」という「膵臓腫瘍」が疑われます。
もし「要精検」という結果がでたら、内科または糖尿病内科でできるだけ早く受診してくださいね。
何事も早期発見、早期治療が肝心です。
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よく「疲れたら、甘い物を食べると、疲れが取れる」といいますよね。
本当に甘いものを取ると疲れが取れるのでしょうか。
答えは“NO!”です。
甘いものを食べると、不足したエネルギー源が補給されるため、疲れが取れたり、すっきりした感じがします。でも、実は甘いものを食べても疲れは回復しません。血糖値が上がることで一時的に元気になった感じがするだけです。
じゃあどうすればいいのでしょうか?
・クエン酸を取ろう!
体の中の疲労物質(乳酸)を分解して疲れをとるのがクエン酸です。
クエン酸を多く含む食べ物は酢、梅、柑橘系の果物(レモン・みかん・グレープフルーツ)、キウイ・トマト、パイナップルです。
・ビタミンB1を取ろう!
ビタミンB1は糖質の代謝を助け、身体のエネルギーを作り出すために重要な栄養素です。
ビタミンB1を多く含む食べ物は豚肉やうなぎです。
・たんぱく質を取ろう!
たんぱく質は臓器や皮膚などを構成するために必要な成分であり、身体の体調を調整する働きがあります。鶏肉のレバーやささみなどはストレスを緩和し、胸肉には疲労回復効果があります。
【おすすめクエン酸レシピ・鮭のお手軽レモンホイル焼き】1人前150kcal
(材料)
鮭(白身魚でも良い) 1切れ
しめじ・玉ねぎなどの野菜類 20g
レモンスライス(薄切り) 2枚
塩 少々
〇薄口しょうゆ小さじ1
〇バター小さじ1
〇白ワイン 小さじ1 (あれば)
(作り方)
1 野菜は細切りにする。しめじはいしずきを取りほぐしておく。
2 魚は塩しておく。
3 ホイルに野菜、魚、レモン、〇の調味料を入れ、包む。
4 トースターで魚に火が通るまで焼く。(15分)
出来上がり♪ホイルごと、フライパンで蓋をして焼いても大丈夫です。
ヘルスサイエンスセンター島根 管理栄養士 杉谷幸恵(監修)